第2期 エアフロ置換計画

                                「エアフロ置換委員会」


        第2期エアフロ置換計画の要「ポルシェ・エアフロ」

「エアフロ置換計画」 実用化から、数年経った。
機能的には、何ら問題は無い。 だが、しかし ・ ・ ・ 。

チューニング界では、エアフロは邪魔者扱いされる事が多い。
少なくとも、私の使っているシルビアのエアフロは、吸気抵抗削減と
計測上限UP(より多くのパワーに対応させる)の為に、Z32などの
エアフロに交換するのが、セオリーのように言われている。

私の車のパワーでは、シルビアのエアフロで充分である。しかし、
吸気抵抗削減の為にホットワイア式のエアフロに交換したのだから
これは聞き捨てならない話である。

  それでは、さらに吸気抵抗の少ないエアフロに交換すれば良い 。
  それが、第2期エアフロ置換計画である。

国産車最大級の開口面積に挑戦する事で吸気抵抗削減を計る。
そこで、今回採用するのは「ポルシェ 928GTS」
エアフロである。

 開口部の比較

 シルビア(PS-13)  ・ ・ ・ 65φ
 スカイライン(R-31) ・ ・ ・ 80φ
 ポルシェ928GTS   ・ ・ ・ 95φ


ただし、上の表の開口径は、
パイプピング接続部分についての
大きさである。

シルビア(PS-13)のエアフロは
バイパス式であり、
内部で、一段、絞られている。

この部分の開口径は46φしかない。

上:  画面中央、エアフロの「くびれ」に注目

左: シルビアのエアフロではないが
   同じ構造を持つ日立製のもの。   

内部に大小の2つの穴があり、
小さい方にホットワイア部分がある。
大半の空気は、下の穴を抜けるが、
ここが 46Φ しかない。

                     

 手持ちのエアのフロで比較してみました。

R-31のエアフロはデータを取り
のみで使っていませんでした。
構造的には、良く似ています。

左:ポルシェ928GTS
  (95φ)


右:R-31スカイライン
  (80φ)  

ポルシェ928GTS の
エアフロの開口部 



95φは、とにかく デカイ!





まず実験にあたり、エアフロの端子を調べねば
なりませんが、手元に資料は有りません。
かと言ってディーラ(ミツワ?)に行く勇気も
有りません。(笑)

手持ちのR31エアフロと良く似ているので、
一緒に分解して比較、検討しました。
さすが、ボッシュの基本特許ですね。
(余談)

二つのエアフロ内部を
開き、回路を比較して
電源、グランド
エアフロ出力を割り出す。

結果的には、エアフロを壊す事も無く、
無事に解析完了!

1度は失敗、
出力端子と電源端子を
間違えましたが・・・(汗)


 エアフロデータ取り

エアフロの端子が、判ったのでデータを取る。

PS−13の時と同じく「データ・ロガー」を使い、2つのエアフロ電圧を
計測し、そこからエアフロ電圧変換マップ用のデータを作成する。

収集したデータを、表計算ソフト(エクセル)に入力し、グラフを描かせ
データのばらつきなど見ながら修正を行う。

そのデータを16進数に変換、ROM書き込み用のHEXファイルを作成し、
ROMライタで焼き込みを行う。
今回は、シルビア と ポルシェ のエアフロを同時に切替えられるよう
マップのアドレスを変更した。

         

第2期エアフロ置換(2)
                                                sub3c: 2001.08.14