第2期 エアフロ置換計画(4)

        データ・ロガー改造 

前回は、データロガーを使わずに変換データを、作成しました。
大体のデータは出来たのですが、細かいポイントのデータ取りが上手く行きません。
特に、ポルシェのエアフロは、元々大容量に対応している為、データ側では、
「僅かなエアフロ電圧の差から、大きな電圧の変化を読み出す」事になります。
これでは、走行中に手動で電圧を設定して切替えて検証するのが、難しいのです。

結果的には、やはりデータロガーを使ってみようと思います。

 

 使用機材


今回使用する秋月通商のデータ
ロガーキットです。

最速でも1秒間隔のサンプリング
なので使えないと思っていましたが
4チャネル計測できます。

収集したデータはパソコンに吸い上げ
保存できますが、このデータは簡単に
エクセルに移植でき、大助かりです。



 

 「データ・ロガー改造」

秋月通商のデータロガーキットを改造します。
秋月のデータロガーキットは、フルスケールが
4.98V ですので、これを 5.12V にします。

電源電圧を 5.12V まで上げてやれば
フルスケールを 5.12V に出来るので
5.00Vの電源IC(写真 右)の代わりに
調整式の電源回路(写真 中央)を製作します。

この位の電圧なら、電源電圧の許容範囲です。
(画像をクリックすると拡大できます)
ココまで小さく作る理由ですが データロガー自体
が小型ですので出来れば、そのケース内に収め
たかったからです。

写真は、完成予定図 でして、電源回路は
このように搭載される予定です。
(画像をクリックすると拡大できます)

   
  データ・ロガーキット を改造する、もう一つの理由。

最大入力を上げるだけなら、他にも方法は有ります。
たとえば、入力電圧を分圧するなどです。

私の場合は、「エアフロ変換基板」と同じ基準電圧にしておく事で
「データロガーで計測した値をそのままROMに焼ける」ので
あえて、データロガーキットを改造します。

   

「作業手順」

データロガーで計測する為、接続用のカプラーを車両側に増設し、
以下のデータを計測します。

 1. ポルシェ・エアフロ出力電圧
 2. シルビア・エアフロ出力電圧
 3. 変換後のシルビア・エアフロ出力電圧
 4. O2センサ出力電圧
データ取り 接続用のカプラーにデータロガーを接続。(電源は切っておく)
走行中、データを取りたいタイミングでデータロガーの電源を
入れると、30秒間データを取り込むので、その後電源を切る。
データ作成
ROM焼き 秋月電子のROMライターのコントロールソフトを起動し、
生ROMのブランク・チェックを行う。
その後、保存しておいたHEXファイルでROM焼きを行う。
実走行テスト 焼き付けたROMをエアフロ電圧変換基板にさし、エンジンをかけて
テスト。

 

 「作業結果」

今回は、まだ、このデータロガーが未完成です。

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